人間は、神秘そのもの

非二元


人間って。。。本当は、どういう存在なのかしら? この問いを、ここ数年、ずーっと持ち続けています。


というのも、スピリチュアルな道のゴールは、オーラとか目に見えないものが視えたり、天使や守護ガイドとかの声が聞こえたりの、この三次元とは違う次元が認識出来ることなのかな。。。って、考えていたのが、

2020年に突然、一瞥(いちべつ)体験が起こって、一変しちゃったんです。


朝目覚めたら、”自分ではない存在”が私の目を通して世界を見ていて。。。でも、何かが憑依したとか、そんなんじゃなくて。


言うなれば、”個の自分を超えた大きな自分”があらゆる場所に広がっているっていう感じで、 

”これが自分よね”って、今まで思いこんでいた、慣れ親しんだ自分いう存在が、その時は全くいなかったんですよね。


その後、その”自分ではない存在”は個を超えた空の意識だったんだなと、非二元(悟り)のティーチャー達の言葉で分かったんですが、

今でも、まだまだ思考にどっぷりの時間もあるし、いろんな感情に翻弄されたりもするし、身体の不調に引っ張られたりもするし、完全に目覚めるのは遠いなあ。。。という感じがしています(^^;) 


ただ、ふとした瞬間に空の意識にシフトして、「あ、また夢を見てたんだな(無意識の世界に入ってた)」って、まるで別の次元にトリップして、戻ってきたかのような感覚になったり、思考がまったく入ってこない、ありのままの世界をただ眺めている、この状態が人間の本質なんだなって深い理解の中にいたりして、

そんな風に空の意識と自我を行ったり来たりしていると、つくづく人間って神秘だなあ。。。って、しみじみとした感動がやってきたりします。


それぞれの身体はあるし、それぞれの個性もあるし、脳の違いからくる感覚の違いもあるし、他者とテレパシーみたいに通じ合えるわけじゃないんだけれども、実は分離していない、大きな意識を共有している私たちって、

ほんと、つくづく興味深くて、まだまだこれから一生かけて理解していくんだろうな。。。(*^^*)


そんな私の今の興味は、そうした非二元(悟り)とエネルギーと脳科学と心の仕組み、そして胎生学(受精後、どのように形が発生していくかを学ぶもの)が、自分の中でどう繋がっていくのかしら?というところ。


特に、私のエネルギーボディワークのベースになっているオステオパシーは、大人の身体にも胚子(受精後8週までの、胎児になる前段階)時代の、骨や筋肉や臓器などを発生させる力が働いているのを感じ取り、その力に働きかけたりもするので、胎生学はとても重要なのです。



受精卵からの発生の過程って、私たちの誰もが通ってきた道のはずなのに、何だかなじみのない方も多いんじゃないかなって思うのですが、

最初は0.1mmの、たった1つの細胞に過ぎない受精卵が、どんどん分裂を重ね、最終的には何十兆もの数の細胞になっていきながら、そして細胞自体も大きくなっていきながら、ものすごい精巧さで形を作り上げていくんですよ。しかも、設計図なしに。

それって、すごくないですか?(≧▽≦)

受精後24~25日後の私たち。まだ3mmだけど、既に神経管が出来上がっています


受精した瞬間から休みなく続く工程がスタートし、24時間以内に卵割が始まり、着床するのはだいたい6日目。

もしも卵管を動いていくのがゆっくりで、子宮にたどり着く前に受精卵に着床準備が整ってしまったら、卵管の壁にくっ付いてしまって子宮外妊娠になってしまうし、子宮内膜にたどり着いたとしても母体が受け入れなければ、それで妊娠は失敗してしまう。着床一つとっても、奇跡なんですよね。


さらに、複雑なパーツが出来上がっていく工程も神秘そのもので、たとえば複雑な脳だって、たった一本の神経の管から始まるんですが、設計書は何もなく、必要な情報は胚子の中にしかないんです。

ただその細胞が置かれた位置によって、そして周囲の細胞との引っ張り合いや押し合いなどの力関係によって、ある遺伝子のスイッチが入り、特定のタンパク質を作る指示が出され、例えば骨になるのか靭帯になるのか、はたまた筋肉になるのか、臓器か何かになるのかが決まり、

結果として、37兆もの細胞が秩序立って機能し、生命として躍動していく。。。


個人的には、胚子を取り囲むエネルギーフィールドがあるはずで、それが鋳型の役割をしているんじゃないかなって、思っているんですけれどね(*^^*) 



そして、そんな発生過程の神秘をしみじみ味わうと共に、この頃の私たちは、いかに平和で、静かで、何も思い煩うことなく幸せだったのかしら。。。と、思いを馳せることもあります。

私は、エネルギーボディワークの施術の時に、おへそに手を当てさせていただくことがあるのですが、その時にその方のエネルギーフィールドが胎児へ、そして胚子へと遡っていくヴィジョンを見ることがよくあります。

その時は、どなたのケースも例外なく、ただ静けさがあって、穏やかで平和で安らぎに満ちているんですよね。

子宮という、安心安全に守られた空間の中で、お母さんとへその緒で繋がっていて。


個人の魂がいつ身体に入ってくるのか、私には見当もつかないのですが、恐らく個の魂が入ってくる前は、ただ空の意識だけが胚子に浸透していたんじゃないかしら?って、思うんです。


そして、ある時期が来たら個の魂が入ってきて、この世界に誕生すると同時に、へその緒を切られて個人としてのストーリーが始まっていく。。。


両親とか祖父母とかきょうだいとか、いろんな人達から、いろんな影響を受けながら、いろんなことを吸収しながら、分離した個人としてのストーリーを生きていって、

ある日突然、それもただのストーリーに過ぎず、実は自分の本質は空の意識だったんだなって、気づく時が来て、

でも、それでゴールじゃなくて、今度はその空の意識からこの世界を見て、地に足を着けて現象の世界を生きていく。。。


私も、まだ完全に腑に落ちているわけじゃないので、じゃあ、完全に空の意識から世界を見た時に。。。例えば今のガザの惨状とか、戦争とか悲惨な事件とかを見た時にどう見えるのか? 今は想像もつかないのですが、


いつか、すべてが完全に腹落ちして、空の意識が身体を持って現象の世界を生きていくって、一体どういうことなのかが実感として分かって、そこから生きることができたなら。。。同じ道を歩いている方達をサポートしたいなって、

そして、そんな神秘の存在である人間として生きている、そのことに皆で感動し合えたらいいなあ。。。って、その未来を確かなヴィジョンとして見ている私なのでした(*^^*)