私たち全てに共通する喜びと悲しみ

魂について


施術をしていると、相手の方の奥深いところにある悲しみに触れることがあります。


それは、すごく個人的なものとして感じることもありますが、時には私たち皆に共通する、肉体を持って生きる哀しみのように感じることもあります。


例えば、大事な人を看取った時や離婚の後に感じるような、自分の中から何かが抜け落ちてしまったような感覚とか、自分には起きていなくても、著名人の自死のニュースに触れて心がズシンと重くなっていくような感覚とか、東日本大震災のニュース映像を見た時に肌感覚で感じるような無力感や絶望感など、身体があるからこそ味わえてしまう痛みや悲しみ。


身体を持って生きているからこそ感じてしまうそうした感覚は、私たち皆が大なり小なり共通して持っているものだと思います。


けれど、その深いところにある何とも言えない悲しみに、手を当ててずっと寄り添っていると、必ずと言って良いほど反転する瞬間がやってきます。


ほの暗くて硬い、塊の様に感じられるものが段々と溶けていって、そこから光が見えてくる瞬間。


それは、対面での施術でも遠隔ヒーリングでも感じることですが、まるで暗い岩の裂け目から光が差し込んでくるように見える瞬間があって、

それもまた、私たち皆に共通する、魂としての輝きの現れなんですね。。。


私たちは人間である以上、痛みもあるし悲しみもある。


けれど、それと同時に、私たちは何度も何度も生まれ変わっている魂でもあって。



本当に魂の次元から眺めてみると、人間の身体の次元で感じる痛みや悲しみさえも魂の一つの経験に過ぎないんです。それは、通常の意識に上がっていないとしても、意識の奥深いところでは分かっているんですよね。。。


そこから見てみると、その一つ一つの経験が尊くて愛おしい(≧▽≦) そして、肉体と感情レベルでは痛みと悲しみを感じつつ、一方で魂のレベルでは愛と喜びも同時にあるんです。


その両方の視点が本当に実感できた時、きっと人生の見方が変わってくるんじゃないかなと思うんです。

相変わらず自分を悩ませる出来事は起こったとしても、その衝撃の度合いが変わって来る。肉体と感情レベルで痛みや悲しみがやってきても、それを見守る魂としての存在の自分も感じられて、自分の中に余裕が出来てスペースが生まれる。


そうすると、人生そのものも良い方向へ変化していく。転換期にいらっしゃる方を見ると、たとえ今直面していらっしゃる状況が好ましくなくても、心からそう思えるんです。