前回のブログで、「地球交響曲第九番」で感動したことをいろいろ書きましたが、コバケン(小林研一郎)さんが語っておられたことで、ものすごく印象的なことがありました。
それは、ベートーヴェンが難聴になったのは、”神様からの贈り物”だということ(記憶が間違ってるかもしれませんが、その様な趣旨のことだったかと)。
もちろん、コバケンさんの解釈かもしれませんが、500回も第九の指揮をして、凄まじいほどの情熱を持って徹底的にベートーヴェンの楽譜と向き合ってこられたからこそ、ベートーヴェンの心情を深く理解していらっしゃるんだなあ。。。と思いました。
そして、そのコバケンさんの解釈に納得できるのは、だからこそ第九が人の心に響くんじゃないかなと思ったから。
難聴に苦しんで苦しんで、それに打ち勝とうと闘って書かれたというより、本当に神の領域に触れて、”自分は神様に生かされてるんだ”という境地で書かれた曲だからこそ、年末にふさわしい、聴く人の気持ちが喜びに溢れるような、意識を高みへと引き上げてくれるような壮大な旋律が生まれたんじゃないかな、と勝手に思ったのです。
それで思い出したのが、非二元(悟り)のティーチャー達が語る”魂の闇夜”のお話。
私が一番強く影響を受けたアジャシャンティ。「あなたの世界の終わり」で語るのは、
意識上の最大の成長と目覚めは、美しい瞬間を通じてやって来るという、無意識の信念が私たちにあります。実際、私たちは美しい瞬間を通じて意識上の最大の飛躍をすることがあるかもしれませんが、たいていの人達は困難な時期に意識上の最大の飛躍をする、と言えるだろうと思います
私自身の人生を振り返っても、”自分が何か大きなものに生かされている”、”自分の人生が実は大きな祝福で、常に宇宙から愛されていて何の心配もいらない”などと、大きな愛に包まれた、生きる喜びに満ちるような感覚があったのは、たいてい奈落の底に落ちていくような、深い闇に落ちてしまったような出来事の後だったりするんですよね。
昨日、エネルギーボディワークのセッションを受けてくださった方は、がんが再発した方でした。
でも、既往歴をお伺いするまでは、そんなご病気だとはみじんも感じさせないほど元気にお話しになる方で、実際にお身体に触れさせて頂いても生命力が湧き上がってくるような、そんな印象でした。
そして、施術が進んでいったところで、魂の美しさというのか、その方の宇宙に繋がる進化の道筋みたいなものが視えたんですね。
もしかすると、その方も、私にはお話しにならなかったけれど、がんの診断を受けられた後にすごく悩まれたり、苦しまれたこともあったかもしれないです。
けれど、アジャシャンティの言うように、それがその方にとっては実は恩寵で、魂が大きな飛躍を遂げられるプロセスにいらっしゃるのかもしれないなあ。。。と、何だか納得がいったんですよね。。。
終わってからは、私もしばし放心状態で、宇宙の恩寵というのか、魂の進化の壮大な仕組みというのか、言葉には言い表せられない神々しいものを感じていました。
そして、そうしたプロセスに立ち会わせて頂けていることに深く感謝した一日でした。
H様、言葉にならない美しいものに触れさせて下さり、本当にありがとうございました。