ダライ・ラマ法王がご出演の映画ということで、急いで観に行った「ミッション・ジョイ~困難な時に幸せを見出す方法~」。
期待した以上に感動したので、大急ぎでシェアします(*^^*)
”ダライ・ラマ法王と南アフリカのアパルトヘイト撤廃運動の指導者の一人、デズモンド・ツツ大主教のインタビューを軸としたドキュメンタリー映画”ということで、すごく真面目な、もしかしたら眠くなっちゃう映画かと思っていましたが、全然違って、
ツツ大主教の娘さんが「まるで8歳の男の子のエネルギー」と表現するのがぴったりの、お茶目なお二人がお互いをイジリ合い、冗談を言い合って、手を握り合って、年を重ねながらこんなフレンドシップを持てたら、どんなにいいかしら。。。って、人生の喜びっていろいろあるけれど、ハートが本当に喜ぶのは人と心を開いて交流することだよねって、改めて深く心にしみ込んで来る映画でした(*^^*)
そして、印象に残るのは、キリスト教とチベット仏教の違いを超えて、心を合わせていこうとするお二人の姿。
自分の死をどう考えているかの質問で、ツツ大主教がダライ・ラマ法王を指して、「彼は気にしてないんだよね。輪廻転生するんだし」と言って笑い、すかさずダライ・ラマ法王が「あなたは天国にいるんだよね」と返すようなやり取りとか、
ダライ・ラマ法王の自室でツツ大主教がキリスト教の聖さん式を執り行うシーンでは、通常はパンとワインを与えるところを戒律を守る法王様にはどうしようかと思案され、結局そのままお出ししたら、法王様がワインに指を少しつけたのを口に含むことで無事に解決されたり、
ラストでは「We Are The World」に合わせてツツ大(≧▽≦)主教が踊り出すと、戒律で歌ったり踊ったりすることが禁じられているダライ・ラマ法王が困った顔をしながら、それでも少し身体を揺らしていらっしゃるようなシーンは、めっちゃ笑いました(≧▽≦)
あと、心理学や神経科学の研究者が、科学的な実験を通して喜びや心の平安が血管や脳神経のネットワークにどんな影響を及ぼすか語っていたのも興味深かったですし、
ダライ・ラマ法王とツツ大主教の感情についての見解が、ツツ大主教が感情は自発的に生じるのでそのまま認めるのに対して、ダライ・ラマ法王は負の感情は感じるのも有害なので、心の鍛錬によって距離を置いていけるとし、その違いにもなるほどなと思いましたし、
アパルトヘイト下での黒人への凄まじい暴力や、現在もチベットで起きている弾圧に対して、また、家族など身近な人への怒りを、いかに許しに変えていくかについて、深く考えさせられたり。。。
お二人の対談を軸に、ダライ・ラマ法王の通訳を長年務める方や、このインタビューのコーディネーターの解説、そしてお二人の生い立ちのアニメーションを織り交ぜた構成も良かったですし、笑って泣いて共感して。。。あっという間の90分でした(*^^*)
大阪ではシネリーブル梅田で2月8日まで、京都ではアップリンク京都で2月7日まで、神戸では元町映画館で2月3日~9日まで。
上映期間が短そうなので、もしもピンと来られた方は、その直感のままに是非♪