いろんな感情があっていい

心の癒し


尊敬する心理セラピストの溝口あゆかさんによれば、「私たちは”大海”の中の波なので、”大海”にあるものは誰にでもある」のだそう。


どういうことかと言うと、誰の中にも、同じ種類の感情があるということだそうです。表現のされ方が違っていたり、感じ方の強さが違っていたりするだけで、”怒り”、”悲しみ”、”妬み”、”恨み”、”喜び”、”楽しみ”など、どの感情も誰の中にもあるのだそう。

この”大海”を説明するのが難しいのですが、心理学的には集合無意識とも言えるし、非二元で言えば「私はあなた、あなたは私」とも言えます。簡単に言うと、私たちみんな、深いところで繋がっているということ。

なので、どんな感情もあっていいし、更に言うと、どんな感情もあって当たり前なんですよね。


”嬉しい”とか”楽しい”とかの感情はあっていいけど、”腹立つ”とか”悲しい”とかの感情は嫌だなあ。。。って、私たちは思いがちなんですけど(もちろん、私も)、感情って、ちゃんと感じ切ってあげると、変化して流れていってくれるんですね。



さっきまで泣いていた子どもが、次の瞬間、もう笑ってるっていう場面がありますよね。

あれが、健全な感情の形なんですよね(*^^*)



大人になって、”こんな感情、感じてたらヤバイ”って抑え込んでしまったり、”むかついちゃったけど、あの人は〇〇だからしょうがないよね”などと、思考で気持ちの整理をつけようとしたりして、それで社会的にはうまくいってるように見えても、潜在意識の中では感情が解決されないまま抑え込まれてしまうんです。


やはり、感情はそのまま受け入れて、認めてあげるのが一番なんです。


けれど、「感情を認めてあげてください」とお伝えすると、「でも、相手にぶつけてしまったら困るでしょう?」と言われることもあります。


ここで一つ重要なポイントなのは、”感情を認めることと表現することは別”ということ。


誰かにぶつけなくても認めることも出来るし、解放することも出来るんです。



例えば、紙をビリビリに破いたり、クッションを叩いたりするのも一つの方法で、これなら誰にも迷惑はかかりません(^^) また、スポーツで発散する方法もあります。ある国で、確かラグビーだったと思うのですが、貧困にあえぐ地域で子どもたちが非行に走らないようにラグビーを勧めて、そして暴力的な感情をスポーツに昇華させて上手く行っている例があるのだとか。


そのどれも合わない、またはそこまで激しい感情はないけれど、何だか腹が立つ…といった場合には、とりあえず自分のその感情を受け入れてしまうのをおすすめします。


「そっかそっか、腹立ってるんやね…」みたいな感じで、もう一人の自分が自分の良いサポーターになってあげる。そうして、出来るだけ怒りの感情そのものを感じ切る。それだけでも、心は落ち着いていくと思います(*^^*)


逆に、あまりおすすめしないのは、「この怒りは、子どもの頃にお母さんに叩かれたからよね」と言う風に、感情を感じ切る前に思考でその感情を分析してしまうこと。


思考で原因を探し出しておさまりをつけると、何だか解決したかのように思ってしまいますが、実際には感情はエネルギーなので、そのエネルギーはずっと残ったままになってしまいます。


ですので、私のセッションを受けてくださった方、または日々の生活の中で怒りや悲しみなどネガティブな感情が浮上してきた方は、その時はしんどいと思いますが、今まで抑え込んでしまっていた感情がようやく浮上してこれたのは、とても良いプロセスですので、どうぞしっかりその感情を受け止めてあげてください。


そうして、感情の解放が進んでいくと、コントロールしようと思わなくても感情の波が穏やかになり、どんどん自分の感情とも仲良くなっていきます。


その先には、自分のことがもっと良くわかるようになって、どんどん生きるのが楽になり、人生が上向いていく…それは、私自身の人生が証明出来ていると思います(*^^*)


このブログを読んでくださっている皆さまが、感情への気づきを通して”自分は何者か”を知る、楽しい魂の旅路を進んで行かれますように…