今年も早いもので、残すところあと3か月余り。
本当にいろんなことがありましたね。
私個人としては、新型コロナウィルス自体も、もちろん大きなインパクトがありましたが、何より”分断”が気になった日々でもありました。
今までも、きっとそこにあったと思われる、政治的な右派と左派の分断。アメリカの白人と非白人との間の深刻な亀裂。PCR検査の推進派と抑制派、そして経済を回すべき派と自粛を続けるべき派の対立。
きっと誰の中にもある、自分と思想信条が異なる誰かを非難したい、自分が正しいと声高に主張したい、相手に自分の正しさを認めさせたい、そんな気持ちが、未知のウィルスに対する不安な状況であぶり出されたのかなあ。。。と思います。
もちろん、私にも相手を批判したくなる気持ちはあります。
大坂なおみ選手に対するひどい誹謗中傷を見かけた時は、ものすごくむかついたし、コロナ感染者が後遺症の辛さを切々とTwitterで訴えたら、ものすごいバッシングがあったと知って、腹立たしさと同時に何でこんな国になってしまったんだろう・・・と悲しくなったりしました。
そんな時に思い出すのが、ダライ・ラマ法王の「すべての生き物は苦しみを望まず、幸せになりたいと願っている点においては同じ」とのお言葉。
私たちは、どんなに主義主張や宗教が異なっていても、その共通点を軸に対話ができるということですね。
尊敬するプロセスワーク(プロセス志向心理学)の創始者であるアーノルド・ミンデル博士は、「相手のエネルギーを感じることが本当の共感」とおっしゃいます。
自分が嫌だなあ…と思うような相手でも、そのエネルギーを感じてみる、実際にその人のエネルギーをやってみる(具体的には身振り手振りや話し方を自分で表現してみる)と、何かしら自分にも似たようなエネルギーがあるのが分かる。
それが怒りだったり悲しみだったり、はたまた力強さだったり。
自分にも相手と共通する部分があるのが分かり、更に一歩進んで「それが根っこにあったら、そんな行動に出るのも分かるわ~」になったら、無条件で相手を批判したくはならないはずなんですよね。。。
私も、ある政治家が大嫌いでしたが、その政治家のエネルギーを実際に表現してみるワークで、自分にもその嫌な上から目線があることに気づきました(;^_^)
そして、その鍵となるのが”やわらかい心”だと思うんです。
「私の方が正しい」と理論武装して、ガチガチに防衛してやりあうのが”硬い心”だとしたら、その反対が”やわらかい心”。
硬い心の状態になっている時は、身体もガチガチに固まっているはずなので、すぐに気づきます。
その時は、ちょっと意識して深呼吸して、背中の緊張を緩めてみるといいかもですね。
もしかすると、相手や状況を見る視点が、少し変わってくるかもしれません。
私も、日々忘れずに実践して行こうと思います。