内面を見つめる勇気

心の癒し


自分の内面で何が起こっているのかを見つめるのって、ちょっと勇気がいるんですよね。。。

今まで生きてきた中で、いろんな怒りや悲しみを抱えて生きてきたなっていう自覚のある方は、特に。


感情を感じていない訳じゃないんだけど、出来事に対してめっちゃ感情反応があるのも自覚しているんだけど、その感情をどうにか整理することで、何とかやり過ごしてきた方もいらっしゃると思います。私も、昔はその一人だったので。

内面を見つめることと、感情を整理することの違い


でも、内面で何が起きているのかをしっかり見つめるのと、感情を整理するのとでは、やはりスッキリ度が違うんですよね。


感情を整理するのは、


例えば、誰かから何かひどい事を言われて傷ついたとして、”あの人も事情があったからしょうがない”とか、”これは、自分の魂の進化にとって何か意味があるのかも”とか、”私が気に障ることを言っちゃったからかな。次からは気を付けよう”などと、その出来事の受け止め方を変えることに焦点が当たっていて、

自分の感情が本当は何を訴えているのかは、どこかないがしろにされてしまっているんですよね。


それに対して、内面を見つめるのはどういうことかと言うと、”今、めっちゃ傷ついた”、”何でそんなこと言われないといけないの!腹立つ!”、”めっちゃ悲しい。。。泣きそう”などの自分の感情を、まずはそのまま、きちんと感じられているということ。


その上で、”うんうん、私傷ついてるよね”とか”ムカつくよね”と言うふうに、その感情をちゃんと認めてあげられているかどうか、ということなんです(*^^*) 


そして、その傷ついたとかムカついたなどの感情の下にある、本当の想いに気づいていくこと。


本当はこうして欲しかったとか、その感情が本当に訴えたい想いとか。その感情が湧いてくるには、それなりの理由があるはずなので、その感情の声を聴いてあげることで、自分が世界をどう見ているのか、自分自身をどう捉えているのか分かるようになってきます。

スピリチュアルな解釈も、楽にはならない

また、感情を整理するのとは別に、深い感情を見つめずにスピリチュアルな方向に目を向けてしまうケースもあると思うんですよね。「魂が進化したら、もう嫌なことは起きないはず」「目に見えない存在が守ってくれているから大丈夫」「ポジティブなアファメーションをしたら、ハッピーな事を引き寄せられる」みたいな。


でもね、私の経験上、それだとあんまり楽にはならないんです。。。(^^;)


それで嫌なことが起きなかったらいいですけど、また同じような場面に遭遇した時に、「まだまだ魂が進化できていないからだ」とか「引き寄せに失敗しちゃった」などと解釈してしまって、「もっと頑張らないと」と自分に鞭打つ方向に行っちゃいがちなんですよね。


起こった出来事よりもその出来事に対する解釈の方が自分を苦しめるので、自分が自分自身をどういう風に捉えているのか(セルフイメージ)を見つめた方がいいのです。



例えば、「さゆりちゃんって、バカだよね」って言われた場合、私が自分のことをバカだと思い込んでいたとしたら、めっちゃ腹立つと思うんです。

でも、そうでなければスルーできると思うんですよね。その瞬間はたとえ気に障ったとしても、すごい怒りにまでは発展せずに忘れていける。(ちなみに、関西人は「アホやな」と言われてもあまり気にならないし、何なら「ほんまアホやねん~(^^;)」ぐらいに返せるのに、「バカだよね」と標準語で言われたらキツく感じるような気がします。。。)

セルフイメージが変わるには

そうすると、セルフイメージをポジティブなものに書き換えればいいんじゃない?と思われる方もいらっしゃるかもしれないですが、表層意識だけを書き換えようとしても、”自分はバカだ”という思い込みは無意識層の深いところにあるので、表層意識だけを変えられたとしても、深いところまでは変わらないんですよね。


上の例で言うと、”自分はバカだ”という思い込みって、実は自分は気づいていないケースがほとんどなんです。

”自分はバカだ”なんて思いを持ち続けるのはすごく辛いので、大抵は無意識層の奥深いところにギュッと押し込めているんですよね。それが、誰かに「バカだよね」と言われることで刺激されて、反応として怒りとか傷ついた感じとして表面に現れてくるんです。


じゃあ、どうすれば良いのかと言うと、まずは反応として出てきた感情を感じる。

腹が立ったり、傷ついたと感じたり、悲しかったりの感情を感じて、それから気を紛らわす方向に行かずに、まずは認める。

そして、「悲しいね」「傷ついたね」「腹立つよね」と、そう感じている自分に共感して、味方になってあげる。それだけでも、全然スッキリ度が違うんですよね。思考で気持ちの整理を付けるのよりも。感情は水のように流れるのが自然なので、感じきると変化していくんです。


そうやって、少しずつ自分の感情と仲良くなっていくと、訳の分からない怒りや悲しみの下にある無意識層の思い込みに触れていける土台が出来ていきます(*^^*)


無意識層の思い込みって、押し込めている期間が長ければ長いほど、見るのが怖くなるんですよね。何か得体の知れない、ブラックボックスがあるような気がして。なので、ほんの少し勇気が必要にはなってきます。

感情は怖くない

でも、いざ蓋を開けてみると、意外にそんな怖いものじゃないんですよね。。。

分かってもらえなかった悲しみや、ちゃんとケアしてもらえなかった怒りなど、小さい頃に味わって自分では抱えきれなかった感情がくっ付いた、”自分は愛されない存在だ”とか”自分はバカにされる存在だ”みたいな思い込みが顔を出してくるだけで。


こうして偉そうなことを言っている私も、見たくない感情があるのが分かっていて、今は対処できないから後回しに。。。なんてこともあります(^^;) 後で必ず向き合わされることになるんですけどね。


なので、取り組めるものからボチボチと見ていくことにして、まずは感情をしっかり感じることから始めてみませんか?


その積み重ねが、きっと自分のことが大好きな自分に出逢えると思いますよ~(*^^*)