こんな時期だからこそ、生きる喜びに目を向けて

日々の気づき


今日の大阪は、夏日のような気温でした。

近所の公園を散歩していますと、池のほとりで高機能そうな一眼レフを覗き込む男性の姿が。思い切って、何を撮っているのか尋ねてみると、なんと池の枯れた葦の上でカイツブリという野鳥が卵を温めているのだそう。

これがカイツブリ。画像は写真ACよりお借りしました。

その方はご親切にも解説を交えながら、たくさんの撮りためた写真を見せてくださったのですが、メジロやカワセミなど、こんな近所にたくさんの種類の野鳥が遊びに来てくれているなんて…人間が新型コロナで右往左往しているのとは全く関係なく、自然界ではいつも通り生き物たちの営みがなされているんですよね。

その写真を撮っておられた方の眼差しも優しかったですし、この公園ではバトミントンを楽しむ家族やランニングにいそしむ高校生など平和な情景が日々見られて、コロナや緊急事態宣言のことをつかの間忘れさせてもらえます。もちろん感染対策も大切なのですが、メンタル的にはこんな時間がつくづく貴重なんだなあ…と感じます(*^^*)

そして、GW期間中に嬉しかったことと言えば、ダライ・ラマ法王様のネット中継が2本あったこと。

こちらの画像は、Pixabayよりお借りしました。

そのうち1本は、般若心経についての法話で、もう1本は「科学的方法でいかに瞑想について学ぶべきか」でした。

般若心経についての法話は、特に”空”について詳しく解説して下さっていました。「”私の心”、”私の身体”の”私”というものは、自分の中のどこを探しても見つからない」「すべての事象は、表れ通りに存在しているものではない」というお話は、当たり前の様ですが非二元の概念と同じでした。


そして、法王様がいつも強調なさっているのは「自分自身でよく検討しなさい」ということ。誰かの教えを信じるのでは不十分で、その教えが真実かどうか自分で考えて検討することが大切だとのことで、その辺りはヒーリングやスピリチュアルな事柄について学ぶのも同じことだなと思います。


かたや、「科学的方法でいかに瞑想について学ぶべきか」は、ロシアでチベット仏教について研究している研究者の人達からの質疑応答で、こちらは一般的な目線でバラエティに富んだ質問が多くて面白かったです。

特に、過去生についての質問やトゥクタムと呼ばれる、呼吸や心臓が止まって死んだとみなされるような状態でも、何日も何週間も身体が生きているような状態が続く現象についての質問など、普段の法話ではなかなか聞けない興味深いお話がたくさんありました。

過去生に関しては、13世が亡くなられて高僧たちが転生活仏を探しに法王様のご実家に訪ねて来られたとき、法王様がその方達が誰か言い当てられたというお話や、ある高僧の生まれ変わりとされた少年が、その高僧のおられた寺院とは別の寺院に連れて来られた時に「ここは自分の場所ではない」と明確に指摘し、高僧がおられた寺院に移って「ここにメガネがあるんだ」と引き出しを開けたら実際にメガネがあったお話などがあって、チベット社会においては輪廻転生は当たり前のように語られるんだなと。前から分かってはいたのですが、法王様が淡々と説明なさっているお姿には、やはり感動がありました。過去生についてトンデモとか怪しいとか言われることなく、普通に話が出来るんだなと(^^) そこは羨ましい限りです。


そして、ダライ・ラマ法王様の慈愛に満ちた笑顔と、今なお人の苦しみを滅したい、人の役に立ちたいと毎朝発心していらっしゃるお姿を見ていると、私も謙虚に頑張ろうと、力を与えて頂いています。

新型コロナや難民申請中に入管で亡くなった女性の報道など、悲しく胸が苦しくなるような話題が多い今こそ、生きる喜びを感じられるような場所や環境に意識的に目を向けることは大事だなあ…と切実に思いました。