至高体験とワンネス体験の違い

スピリチュアル


以前、自分の意識がものすごく広がって、何とも言えない愛に包まれるような体験をして、「ワンネスって、こんな感じかなあ。。。」などと思っていたのですが、


私が一番参考にしている非二元(悟り)のティーチャーのひとり、アジャシャンティの著書「禅 空を生きる」を読んでいましたら、

『分離の無い自己』とは完全に解き放たれた存在です。それは『私は自己を無限に、いたるところに拡大してすべてと溶け合った』というスピリチュアルな体験ではありません。それは分離した自己にとってすばらしく美しい体験ですが、ワンネスではないのです。(中略)ワンネスとは他者がいない世界であり、『これしかない』という世界です。つまり主体と客体のない世界であり、それがすべてなのです。


この記述に照らし合わせてみれば、私の体験ではまだ「私」という「分離した自己」が残っているので、ワンネスの体験ではなくスピリチュアルな至高体験なのかなと思いました。



先日、お友達とスピリチュアルな体験について話し合っていたところ、「自分がいない」という体験をした人がいました。


朝起きてみたら、”自分”という感覚が全くなく、自分を知っているかどうか友達に電話で確認してしまうほど、実感がなかったのだそう。恐らく、それこそが「ワンネス体験」なのだと思います。

その後、私も興味深い体験をしました。

夜中にふと目覚めて、部屋を見渡してみると、その見ている眼がいつもの自分とは違う感覚がありました。

「すべて愛よね~」と分かった至高体験の時も、いつもの自分とは違う感覚だったのですが、それでも”私”という感覚はありました。

ところが、その時は自分の周りの家具や置物までが”自分”という感覚だったのです。


”すべてが愛”と感じられるような、ハートが高揚して涙が溢れるような劇的な感じでは無かったのですが、平和で安らかで”すべてがあるがままで完璧”と感じられ、いつもの自分よりも何か大きな意識が私の目を通して見ているような感覚。


何より自分と周りのものとを分け隔てる感覚が無かったのにはびっくりしました。

きっと、これがワンネス体験というものなのかなあと思います。どなたかのご参考になりましたら幸いです。